2018.06.12

のぶさん(札幌市)

CATEGORYメッセージ紹介

岡田敦さんという写真家の作品に出会いました。根室半島沖に浮かぶ小さな無人島「ユルリ島」で撮影された力強くもどこか寂しげな野生馬の写真。

ユルリ島は、かつて昆布漁の拠点として番屋が立ち並び、馬たちはその労働力として持ち込まれたそうです。その後、エンジン付きの船などの普及により、島で昆布漁を行う漁師はいなくなり、1971年に最後の島民が島を離れ、馬だけがそこに取り残されました。

それから「ユルリ島」は馬だけが暮らす島となりました。かつて30頭以上が生息した馬たちも、現在はわずか3頭。その血脈も途絶えようとしています。

かつて北海道には開拓の夢とともに、多くの人とその助けとしての馬が、海峡をわたってきました。北海道開拓の礎となった人と馬。北海道は現在も、馬産地としての馬文化があります。

しかし、その一方で消えかけている馬たちの物語があることを忘れてはいけない、とその写真は語っているように思います。